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いらっしゃいませ。ずっと試運転中です。予告なく変更しまくるつもりが仕様変更については手付かずです。

2012年12月15日土曜日

いきなり次回予告


帝国ホテルのレ セゾンの話は何度か出ているけれど、ラ ブラスリーの話がまるで出ないのは片手落ち。ということで、この夏に出かけた村上信夫料理長を偲ぶ企画「人生はフルコース」を食した時のレポート。張り切って行ってみよう!

ラ ブラスリーのデザート
anniversary plate
の、前に。フレンチレストラン、ブラッセリー、ビストロ。三者の違いがわかりますか?いずれもフレンチのお店。三者の使い分けは諸説紛々。「レストラン」は厳密には予約をして出かける正餐の場。多くの日本人がフレンチと言われて想起したものが、まんま正解なんだと思います。問題はブラッセリーとビストロ。歴史的には「ブラッセリー」の方が古い形式の食べ物屋で、これはぶっちゃけ醸造所。しかもブリュワリー、つまりビールを出す店が起源です。お酒を前提に食事をとる場所なので居酒屋と訳されることもあります。対して「ビストロ」は大衆食堂と訳されることが多く、廉価なフレンチとして日本人に浸透しつつあります。ここは言わば町の定食屋さん。ウソかホントか知らないが、ロシア兵がパリ遠征の折に開店前の定食屋で「はよ開けんかい!はよ酒出せや!早く=ブイストル!」と大声で叫んでいたのが名前の起源になったとか(さすがに関西弁ではなかったと思うけど)。ちなみにフレンチレストランは革命後にお払い箱になった宮廷料理人達が町で一旗揚げたのが始まり、なんて話もあるので三者の中ではやはりブラッセリーが一番古株ということになるのでしょうか
ビールで食事をするのがブラッセリー、ワインで定食を食べるのがビストロなんて大雑把に紹介してるサイトもありました。さてここで印象の差し替えが起きるのです。ビールよりワインが格上と思いがちな日本人にとって上記の記述ではブラッセリーよりビストロが格上と刷り込まれてしまったりする。事実、そのように位置づけてる人もいる。でもね、一部ヨーロッパは日本と違って衛生的な飲料水に乏しい土地。昔から水のかわりにビールやワインで食事を摂っていたわけですよ。ワインでゴハン食べてりゃ高級というのはとんだ勘違い。どっちのランクが上か下、なんてどっちゃでもいいような話ではあるのですがCLASS にウルサイ西洋のこと、ひとつ豆知識としてご笑納ください。
んで、結局どっちがハイ&ロー?実はですね、本場フランスでも両者の立ち位置は不明瞭らしいです。小ぶりで家庭的な店ならビストロで、それよりも少し大掛かりならブラッセリーという感じ。お客の歓待で使うならレストラン>ブラッスリー>ビストロになるのですかねぇ。イタリアンならリストランテ>トラットリア>タベルナと…。和食なら料亭>割烹居酒屋>定食屋…って合ってるのか、コレ?

さて、ラ ブラスリー@帝国ホテルのお話。壁面をミュシャのデザイン画で彩られ明るく広い店内は華やか。居合わせた客層によっては成る程、ビアホールのような賑わいになることがなくもない。しっとりと落ち着いた雰囲気のレ セゾンとはまるで違う世界。セゾンは敷居が高いからまずはブラスリーから始めようという人も多い。でも実際のところ、入り口に陣取ってる黒服さんの印象は…セゾンの方が暖かみがあって私は好きかな。あくまでも印象なんですが、ブラスリーの黒服さんはなんか、すごく、こう…眼光が鋭すぎ。店内が広くて客層もイロイロなもんで、対応に目を光らせてるのかな?とは思うけどそれにしたって忙しそうに予約リストに目を通しているので声をかけづらい。つか、入り口で声をかけないと一瞥も貰えなかったことが過去に2度…。店内で働いてる人達は総じて感じが良いのですが、とにかくテキパキと働いてます。客席も多く土日はそれらが予約で完全に埋まるので忙しいことは確かでしょう。セゾンがヒマすぎと言われればそれまでですが。(いや、こちらも埋まる時は埋まるんだろうけど^^)
お値段的にセゾンより入り易いですが、予約で満席という点ではなかなか入りにくいお店。それにお値段も料理もかなりキチンとしたものが出ます。格下の店、なんてなめてかかると火傷するぜ。^^

さて前置きが長くなりました。次回こそ村上料理長の「人生はフルコース」を紹介するぞ。というわけでまた来週!

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