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2013年6月16日日曜日

缶詰横丁の夕日

昔の写真。看板の色が今とは違う。
スタインベックの名作といえば『エデンの東』『怒りの葡萄』そして缶詰横丁と訳されたこともある『キャナリーロウ』。その人情与太話(?)の舞台となるのが本日ぶらり旅の場所。水揚げされたイワシを缶詰(canned food)にする工場がかつてここにありました。その缶詰工場は今では全米で押しも押されもせぬ有名な水族館として活躍しています。 モントレーベイ水族館 の功績なくして今のキャナリーロウの繁栄は語れない。で も ね、ここもやっぱり昔はオケラ街道でした(^^;)世界初の屋内型水族館という触れ込みで20数年前もそこそこ観光名所ではあったのですが、行った日本人からは「悪くないけど拍子抜け」という評価をされていた(←今は事情が違いますよ!)。当時としては珍しい巨大水槽には長さ10メートルになるジャイアントケルプ(この地の海を代表する巨大海藻群)が展示されていた。この縦に長い巨大水槽と肥大サメ(私の記憶が確かなら、飼育してるうちに水族館保有としては世界最大級に育ったというサメが居た)くらいしか当時は特徴的なものはなかったのです。あとはスタートレックの映画『故郷への長い道』のロケで使用されたことくらい(←私の場合これが見学の主目的)。

この水族館は本来が環境保護や海洋研究を目的とした施設であるため、寄付を募る意向もあって入館料がバカ高い。これも当時の日本人受けが悪かった理由だが、私達夫婦は割合とここを気に入っていた。施設はこじんまりしていても展示は工夫がこらされ、中でも私は「ヒシコイワシの円形水槽」が大好きで洗濯槽のようにグルグルまわるイワシの姿に見とれていたものですじゃ。今もこの水槽は健在で密かな人気がある模様。
20年前のチケットを発見。11ドル以下ですよ!
下はハーストキャッスルの入場券。14ドル也
常設展示の他に時折登場する特別展示も気が利いていた。中でもクラゲの時はその秀逸ぶりに目を見張った。このクラゲ展示は高評価を得て、ほどなく常設展示に昇格。やがてはクラゲのために新館まで開設されるほど大盛況(後に知ったがクラゲ飼育の発展には日本人研究者が相当貢献した模様)。これを皮切りに水族館は華麗に変身。つられてキャナリーロウは今のような賑やかなショッピングアーケードへと進化した。
さて観光の大目玉オヤジに変貌をとげた水族館だが、入館料の方もうなぎのぼりに上がった。最近は毎年のように値段が変更され、この春には大人34ドル95セント?!べらぼうめっ!!昔、10ドル前後の入館料でも高くてぷぅぷぅ言ってた私には、もう手が届きません。いつ行ってもガラ空きだったくせに(←だから気に入ってた側面もある)今では週末に行こうものなら入館制限まである。「缶詰工場のクセしやがって」と酸っぱいブドウテイストになって今回はついに入館を見送った。その代わりと言ってはなんだが、ずっと心にあたためていた企画、シーサイドウォーキングに挑戦だ!
今回の学術会議には、北米大陸初上陸の若い衆が一緒だったので旦那は彼らを連れて水族館へ。私は水族館まで車で同行させてもらいそこで別れて海岸沿いのルートを宿泊所まで延々歩いて帰るという企画。詳細は次回。


※行かないでおいて言うのもナンですが、モントレーベイ水族館は本当に見応えがあって一見の価値ありです。高い入館料に見合うだけのものは絶対にあります。ただし見る所がいっぱいで時間が足りなくなるので元をとるためにも朝イチから閉館まで居座ること推奨。お得な2days チケットもあるので宿泊先等で事前にチェックすると良いです。

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